教育関係者のための学びの旅を企画してきたEDUTRIP。
この度、初めてポーランド、そしてドイツを訪れるプログラムを企画しました。

ヨーロッパ各国の、先進的・民主的な教育を学んでいくと、
それらが一人ひとりの子どもの幸せを目指すものであるのはもちろん、それだけでなく
「過去の戦争の反省」と「歴史を繰り返さないための営み」であることが分かってきます。

第二次世界大戦中に起こった、ナチスドイツによるユダヤ人などに対する大量虐殺。
今回のEDUTRIPでは、その現場として象徴的な存在である、
「アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所」を訪れます。

また、悲劇を抱えながらも戦後復興したポーランドと、
加害国としての責任に向き合い続けているドイツ、
両国の社会と教育のあり方を、視察や交流を通して学びます。

今を生き、未来をつくっていく私たちが、
人類の負の歴史から学ぶべきことは何なのでしょうか。

現地に足を運び、心と体と頭の全部で、一緒に考えませんか?

ポーランドの首都であり、同国最大の都市。歴史地区は、戦時中の壊滅的な被害から忠実に復元され、復元に携わった市民たちの思いが伝わってくる場所として世界遺産に登録されている。

ポーランド南部にある古都。11世紀半ばから550年の長きにわたりポーランドの首都でもある。第二次世界大戦の戦火も逃れ、中世そのままの街並みが息づいている。

ポーランド南部の都市。ナチ政権下では「アウシュヴィッツ」と呼ばれた。郊外に強制収容所が置かれたことで知られる。強制収容所跡は現在「アウシュヴィッツ博物館」として保存され、ユネスコの世界遺産に登録されている。

ドイツの首都であり、最大の都市。第2次世界大戦後,冷戦体制のもと,東西二つの都市に引き裂かれたが、1990年10月のドイツ再統一に際して東西ベルリンも統一される。戦争の歴史を伝える遺構やモニュメントなどが街に多く残されている。

戦争から復興した美しいワルシャワ、クラクフの街で
観光をしながら、歴史を学ぶ。

ポーランドに到着後、戦禍から蘇ったワルシャワの街並みを下車観光。
クラクフでは、旧市街の観光に加え、当時ヨーロッパ最大規模のユダヤ人街であったカジミエシュ地区を訪れます。有名な映画「シンドラーのリスト」の舞台になったこの地区には、シンドラーが多くのユダヤ人を労働者としてかくまった工場も博物館となって現存しており、そちらの見学も予定しています。

アウシュヴィッツを訪れる人たちのための施設、
 「対話と祈りのセンター」に宿泊し、学びを深める。

オシフィエンチムでは、「対話と祈りのセンター/Center for Dialogue and Prayer」に滞在します。ここは、アウシュヴィッツ強制収容所への訪問者を誰でも受け入れ、体験にじっくりと向き合うことをサポートしてくれる場所で、「カトリックとユダヤ教の宗教指導者たちが集まって和解について語る場」など、宗教や文化の違いを超えた対話の場を提供し、和解へのきっかけをつくっている施設です。

アウシュヴィッツ博物館を、
唯一の日本人ガイドである
中谷剛さんと見学(予定)

アウシュヴィッツ博物館は、1947年に強制収容所の跡地を国立ミュージアムとして永久保存しながら、戦争犯罪の物的証拠を収集・管理、そして学術研究する機関として設立されました。当初は元収容者(=生還者)が職員となり歴史伝達を行っていました。
私たちが訪問する際には、唯一の日本人ガイドである中谷剛さんにご案内いただく予定です。

中高生の参加メンバーは同世代の若者たちと交流を。
大人の参加メンバーは教育関係者とディスカッションを。

オシフィエンチイムに滞在中、近隣の学校の訪問・もしくは「対話と祈りのセンター」での教育関係者や中高生との交流を予定しています。
歴史を引き継ぐ街の人たちが「今」どんなふうに考え、生きているのか。
どんな「未来」を描いていこうとしているのか。
実際に現地の人たちに出会い、話をし、交流しましょう。

ドイツ・ベルリンで、加害国の側からの
「記憶と継承」の取り組みを体感。

第二次世界大戦と冷戦の記憶と記録を街に留める西欧の大都市・ベルリン。
今のドイツ社会が、ナチス・ドイツの過ちにいかに向き合っているのかを、
フィールドワークなどを通して学びます。

yumi

岩崎由美子 / Yumiko Iwasaki 
〈 現地コーディネーター 〉

 高校で交換留学生として米国に1年間留学、その後、大学生、社会人(高校教師)として米国で8年間生活する。その後、国際NGOにて語学プログラムの運営やスタディーツアーの企画・運営を世界50カ国以上で行った。教育、環境、貧困、平和など、スタディーツアーのテーマは多岐に渡る。特に、歴史の継承やその伝え方には強い関心を持ち、ポーランドのアウシュヴィッツ強制収容所をめぐるツアーを担当。幾度も足を運び、ホロコースト生還者の証言会や、生還者と日本の被爆者の面会などもコーディネートした。現在はフリーとなり、翻訳・通訳、スタディーツアーのコーディネーター、NPOのファンドレイザーとして活動中。

▼メッセージ
 私はこれまで世界中で人間の負の歴史を伝える土地を訪れてきましたが、アウシュヴィッツほど人間が過ちを犯す様々な「可能性」を感じる場所はありませんでした。ホロコーストはある時を境に始まったわけではなく、徐々に社会に忍び寄り、いつの間にか同じ社会に暮らす人々を加害者や被害者、もしくは傍観者として、この残虐行為の歯車に組み込んでしまいました。もしこの時代、この場所に生きていたら自分はどうしていただろうか?アウシュヴィッツへの訪問は、過去の歴史を学ぶという枠を越えて自分自身に数々の質問を問いかけ、私たちが生きる今の社会に改めて向き合う機会になると思います。

武田緑 / Midori Takeda 
〈 サポートスタッフ|ツアー全体責任者 〉

 1985年生まれ。Demo代表 / 教育コーディネーター / 人権教育・シティズンシップ教育ファシリテーター。民主的な学び・教育=デモクラティックエデュケーションを日本中に広げることをミッションとして、教育関係者向けの研修の企画運営、現場の課題解決のための伴走サポート、教材やツールの開発・提案、キャンペーンづくりなどに取り組んでいる。

 これまでに国内外の教育視察企画を多数実施。日本の教育システムや最新の動向に関しても詳しい。教育コーディネーターとして教育課題の解決や、よりよい教育を創造を目指して多岐にわたって活動。訪れた国は60カ国以上。

石原光夏 / Mika Ishihara 
〈 サポートスタッフ
大人向けプログラム担当 〉

 1993年生まれ。高校時代をカナダで過ごした経験から、人の自己形成に大きく関わる教育に興味を持ち、さらに大学での平和学の授業に大きな影響を受ける。教育を通して子どもたちが自分らしく、いきいきと暮らせる社会をつくることが、社会全体の大きな平和に繋がるのではないかと考え、そのためにどのような教育が必要なのかを現在は韓国の平和教育NPOにてインターンをしながら探究中。

 EDUTRIPでは過去にデンマーク・韓国・オランダ・フィンランドに同行。語学力と持ち前のコミュニケーション力で、参加者のチームビルディングに貢献している。

山﨑萌果 / Moeka Yamasaki
サポートスタッフ|中高生向けプログラム担当 

 1996年生まれ。幼少期より家族でホームステイの受け入れをしていた経験から、海外の文化や言語に興味を持つように。大学時代には教職課程を履修し、フィンランドへの1年間の留学。そこでの経験をきっかけに、教育への関心が更に高まる。
 現在、国内外の多様な教育について学びながら、自分自身がどのように教育に関わっていこうかを模索中。

参加者同士での振り返りや対話で学びがグッと深まる。

EDUTRIPは、旅の最初のアイスブレイク、学びたいこと・旅の目的を確認/共有するワークから始まります。そして、その日のプログラムで感じたり考えたことを参加者同士で語り合う時間を大切にしています。
同じ場所を訪れ、話を聞いても、それぞれ感じることは違います。ましてや、EDUTRIPには教職員、学生、 NPOスタッフ、企業人、中高生など様々なバックグラウンドの方が参加します。それぞれの視点から見えたこと考えたことを分かち合うことで、旅での学びは2倍にも、3倍にもになります。

今回は、中高生向けプログラムを
初めて同時開催!

これまで、主に教育関係の大人の方を対象に実施してきたEDUTRIPですが、
今回は初めて、中高生向けプログラム(EDUTRIP for Youth)を同時催行します。
教育関係者だけでなく、人生の中でも、特に多くのことを感じ、学びとり、吸収する時期である10代の若者たちに、異文化に触れ、多様な人に出会い、自分のこと、そして社会や世界のことをどっぷり考える時間を提供できれば、こんなに嬉しいことはありません。

割安な価格設定に加え
早割&学割 / 教職員割 / 中高生割の併用で
さらにお安く!

「できるだけ安く行きたい!」「できるだけたくさん学びたい!」その両方のニーズにこたえられるのがEDUTRIPです。早割に加えて、現役の教職員の方にもご参加いただけるように、時期や価格を設定しています。さらに、これからの社会や教育をつくっていく学生さんや中高生の皆さんにもやさしい料金設定に努めています。他の旅行会社が行うツアーと比べて、低価格でご参加いただけます。

※参加費に含まれているもの:航空券・現地宿泊費・現地交通費・視察研修コーディネート費
※含まれていないもの:ご自宅と空港の往復交通費・現地での食費・お土産代・空港施設使用料・燃油サーチャージ
※参加費用は申し込み人数によって変動します。どの価格帯になるかは、早割〆切のタイミングでおおむね確定予定です。

7泊8日 ]2020年3月24日(火)〜3月31日(火)
※詳しい旅程は調整中です。下記から変更になる可能性もあります。あらかじめご了承ください。

3月24日・火(1日目)

・夜、成田空港に集合
・ポーランドのワルシャワに向けて出発(ドーハで乗り継ぎ)

 

3月25日・水(2日目)

・朝、ワルシャワ着
・ワルシャワ車窓観光+旧市街で昼食
・専用バスでクラクフへ移動
・みんなでウェルカムディナー

3月26日・木(3日目)

・クラクフ観光&見学(旧市街、シンドラー博物館など)
・夕方、専用バスでオシフィエンチムへ
・夜、
アウシュヴィッツ博物館に隣接した宿泊施設「対話と祈りのセンター」着

3月27日・金(4日目)

・アウシュヴィッツを見学
・歴史の継承に関するアクティビティ(内容は企画中です)
・振り返り

3月28日・土(5日目)

ビルケナウを見学
・中高生ツアー:現地の子どもたちと交流
 大人ツアー:現地の教師や教育関係者と交流
・振り返り

3月29日・日(6日目)

・専用バスにてベルリンへ
・ベルリン観光&見学(ホロコーストメモリアル博物館など)
・ベルリンにて現地プログラム
 中高生ツアー:フィールドワーク
 大人ツアー:
加害国側の歴史教育を学ぶ
・最終振り返り

3月30日・月(7日目)

・ベルリンにて各自フリータイム
・夜、空港へ移動
 日本へ向けて出発(ドーハで乗り継ぎ)

3月31日・火(8日目)

・夜、羽田空港到着〜解散

【お申込み・お支払いについて】
※まずは以下のリンクからお申し込みエントリーをお願いいたします。
※お支払い期限は出発40日前・2月12日(水)となります。
※早割〆切の翌日(12月16日)からキャンセル料(申込金相当)がかかります。
※中高生の方の単独参加は保護者の方の同意書の提出が必要になります。

【早割について】
※申込金として参加費の一部(学生の方3万円・一般の方は5万円)を下記の口座にお振込みください。
< 振込先口座:ジャパンネット銀行 / ビジネス営業部 / 普通預金 / 1725247 / Demo 武田緑 宛>
申込金の入金が確認ができた順番に受付とさせていただきます。

また、参加費の残金は「早割」締め切り後、提携旅行会社より順次、請求書を発送いたします。 

【学割・教職員割について】
※教職員割の対象は小中高にお勤めの方です。また、大学院生の方も学生割引対象です。

【企画コーディネート・お問い合わせ先】
Demo |EDUTRIP事業部 -  旅行手配:(株)豊田旅行 –

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