今、教育界で注目を浴びるオランダ。
オランダは、子どもの幸福度世界一。
そんな話を聞いたことはあるでしょうか?
2007年、日本には「子どもたちの29.8%が孤独を感じている」という数字で衝撃を与えた
ユニセフの子どもの幸福度調査で、総合一位となったのがオランダでした。
その背景には、成熟した民主主義、ワークシェアリングによる親のゆとりある労働環境、
そして、自由で多様な在り方が認められる先進的な学校教育があります。
移民も多く受け入れ、多様性に寛容な社会を目指すオランダの教育に触れることは、
これからの時代の社会の在り方、日本の教育のこれからを考えるうえで、
多くのヒントを与えてくれることでしょう

Education in Holland

ーオランダの教育ってどんなの?ー

「教育の自由」が保証されオルタナティブ教育が隆盛

オランダでは、国が定めた到達目標に向いていれば、誰でも学校を設立でき、その理念も方法も自由です。その結果、イエナプラン、モンテッソーリ、ダルトンプランなどオルタナティブ教育がオランダで花開き、多種多様な学校が存在しています。

落ちこぼれをなくす「習得主義」のシステム

学校では、何歳までに何を身につけたらよいかという「習得目標」が明確にされています。発達モニター制度によって、習得状況が把握され、それは比較して競走するためではなく、一人ひとりにとっての最善の支援や進路選択のために活用されるのです。

共に生きる社会をつくるシティズンシップ教育

民族的にも、宗教的にも多様な背景の人々が共に暮らしているオランダ。歴史的にも異なる価値観の人々による合意形式が大切にされていました。

「学校は民主主義の練習の場」。子どもたちはコミュニティーの一員として参画し、対話を通して学びます。

日本におけるオランダの教育の第一人者、
リヒテルズ直子さんがコーディネート&同行!

本ツアーのコーディネーターは、オランダの教育の研究者で、日本イエナプラン教育協会の顧問でもいらっしゃるリヒテルズ直子さん。アフリカや南米での暮らしを経て1996年よりオランダに暮らしながら、学校教育と社会情勢について研究。「オランダの共生教育 学校が〈公共心〉を育てる」「残業ゼロ授業料ゼロで豊かな国オランダ」などたくさんの著書を通して日本にオランダの教育を紹介されています。また、講演やワークショップ、研修の企画実施など日蘭両国の市民レベルの教育、社会交流の架け橋として活躍されています。

今回のツアーの訪問先と見どころ

ー学校を中心にオランダ社会を覗いてみようー

イエナプランスクール

オランダで広がっているオルタナティブ教育の一つ。異年齢クラス、リビングルームとしての教室、四つの基本活動(対話、仕事、遊び、催し)、リズミックな時間割、ワールドオリエンテーションなどが特徴。リヒテルズさんが日本に紹介し、近年非常に注目されています。

詳細→http://www.japanjenaplan.org/

ピーサブルスクール
ピーサブルコミュニティ

建設的に議論して意思決定する習慣を学ぶことと、コンフリクト(対立)を子ども自身で解決することを軸にした教育プログラム。生徒と先生が一緒に、レッスンと日常での実践を繰り返すことで民主的な社会の担い手、平和な社会を構築する力をもつ人を育てます。
今回は、それが地域社会にも広がりを見せているピーサブルコミュニティもあわせて視察します。

詳細→http://www.japanjenaplan.org/

〜 その他2~3つの学校視察を予定! 〜

教育博物館

ハーグにある教育博物館は、主として学齢期の児童・生徒に自然や文化についての知識に出会わせる場として様々の展示物を公開しています。教科ごと内容を、それぞれ別々に学ぶのではなく、総 合的に学ぶことができる内容となっているのが特徴。様々な立場の様々な意見を並べることにより、その内容を学ぶ子どもにとって、単に情報を取り入れる学習ではなく、自分の意見を考える場となっています。

フューチャーセンター

企業、政府、自治体などの組織が中長期的な課題の解決、オープンイノベーション、ソーシャルイノベーションによる創造を目指し、様々な関係者を幅広く集め、対話を通じて新たなアイデアや問題の解決手段を見つけ出し、相互協力の下で実践するために設けられる施設。オランダには、政府が関わっているフューチャーセンターが複数存在する。

さらにこんな体験も! 

オランダの文化と社会に
触れる1day観光

アムステルダムやその近郊を観光!オランダの象徴ともいえる風車の風景や、教育にも大きな影響を与えているホロコーストの歴史に触れられるアンネの家、オランダの寛容な社会を象徴するエリアなどを回ります。

オランダに教育移住した
保護者の方と交流

オランダのイエナプランスクールにお子さんを通わせるために移住を決意した保護者の方と意見交流。お子さんの学校生活や、オランダで保護者として感じていらっしゃることなどを聞くことができます。

現地の大学生や
若者たちとの交流

オランダの教育を受けて育ってきた現地の大学生や若者と交流できる機会をご用意!「教育者」の声だけでなく、「教育を受けてきた人の声」にも耳を傾けてみましょう。

ーこの旅での「学び」とはー
「こんなに教育のことを考えたことはなかった・・・」
「自分が持っていた選択肢の狭さに気づいた」
過去にコアプラスの教育視察ツアーに参加した方の言葉です。
コアプラスの教育視察は、
「いい教育があるから見に行こう」という安直なものではありません。
自分の常識や、日本のアタリマエとは異なる、他国の教育のかたちに触れること。
その刺激が鏡となって、私たち自身の教育観を照らし出してくれます。

「教育ってそもそもなんだろう?」

「日本で何が必要だろう?」

「私にできることは?」

自分の中にある「前提」を問い直し、教育に関わるうえでの軸を再構築する。
この旅ならではの学びがあります。

ー安心・充実のスタッフ体制ー

武田緑

同行スタッフ(ツアーリーダー)

2007年にコアプラスを設立して以来、国内外の教育視察企画を多数実施。日本の教育システムや最新の動向に関しても詳しい。教育コーディネーターとして教育課題の解決や、現場で教育を変えていこうと奮闘する大人をサポートすべく多岐にわたって活動。これまで訪れた国は60カ国以上。オランダの教育現場訪問は今回で3回目。

石原光夏

同行スタッフ

1993年生まれ。立命館アジア太平洋大学在籍。行ったことのない所、色んな人と出会うことが好き。高校時代をカナダで過ごした経験から、人の自己形成に大きく関わる教育に興味を持ち始める。また、大学での平和学の授業に影響され、「平和」ということについても強い関心を持ち始める。教育を通して子どもたちが自分らしく、いきいきと暮らせる社会を作ることが、社会全体の大きな平和に繋がるのではないかと思っており、現在はどのような教育がその為には必要なのかを、模索中。

旅の行程

ー【6泊8日】2018年3月24日(日)~31日(土)ー
※行程は現地の事情により変更になる可能性がございます。

3月24日(土)

・朝・関空を飛び立ちオランダへ

・到着後、夕食交流会

※成田からの乗り継ぎ便あり(応相談)

3月25日(日)

・アムステルダム近郊を観光

(風車・アンネフランクの家・美術館など)

・目標設定ワークショップ

3月26日(月)

・学校視察①(移民・難民の受け入れに取り組む学校)

・学校視察②(フレネorモンテッソーリスクール)

・振り返り

3月27日(火)

・学校視察③(ピーサブルスクール)

・ピーサブルコミュニティ視察

・フューチャーセンター視察

・振り返り

3月28日(水)

・学校視察①(イエナプランスクール)

・保護者の方との意見交流

・振り返り

3月29日(木)

・教育博物館視察

・教師教育機関視察(調整中)

・ツアー全体の振り返り

3月30日(金)

・終日フリータイム

・夕方、バスで空港へ

・オランダを出発。日本へ

3月31日(土)

・夕方、日本へ到着~解散

参加費用

この冬、教育観を広げに、オランダへ旅をしよう

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