- Education in Sweden -
スウェーデンの教育ってどんなの??
高い政治参加意識を育む
“民主主義の教育”
スウェーデンでは、子どもや若者が社会に参画し、影響力を高めることがとても重視されています。そのため、学校教育の授業の中でも、とにかく「自分の意見を持つ」ことを促し、生徒に「どう思う?」「なぜ?」と先生は頻繁に尋ねます。クラスや学校は、民主主義を学ぶ場であるという考え方が浸透し、クラス会議のハンドブックにもデモクラシーを学ぶ要素がふんだんに盛り込まれています。
大人も学び続けることが
保障される”生涯教育”
北欧の国々の人たちは、余暇の時間を大事にしています。「それこそが人生だ」「そのための人生だ」とさえ考えられています。
スウェーデンでは、それを充実させる活動体として、音楽談義や読書会、スポーツなどをする多種多様な「スタディサークル」や、様々な社会的活動をするための協会・共同組合である「フォレーニング」が数多く存在。多くの市民が参加しています。
自然豊かでエコな国を支える
“環境教育”
環境保護において世界で最も進んでいる国とも言われるスウェーデン。2021年までに持続可能な社会を実現することを目指し、それを達成するために16の具体的な「環境目標」(いつまでに何をする)が定められています。環境教育は4才からスタート。自然を体験すること、野外に出て学ぶこと、体やこころを使った学びによって、持続可能な社会をつくるための態度や感性が育まれています。
- Places to Visit -
多様な現場を訪ね、スウェーデンの教育の全体像をとらえよう
義務教育学校(小学校・中学校)
大学まで教育費無償のスウェーデンですが、義務教育は9年間で、7歳〜15歳まで。
小学生の段階から、学校の中で権利の主体として、学習においても、どこで学ぶか、何を学ぶか、どのように学ぶかなど、「学習」についての自分の影響力を高めていきます。差別禁止の意識が教育現場で高いのも特徴です。
年齢の小さな子どもには点数での評価、成績表がなく、スウェーデンの子どもたちが初めて成績表をもらうのは中学校の2年生になってから。
1クラスの生徒数が少ないのも日本との大きな違いです。
高校
高校は義務教育ではなく自由選択ですが、日本同様基礎教育を受けたほとんどの生徒が高校に通い、多くの生徒が3年教育で修了します。大きく、高等教育進学準備と、職業教育に分かれます。実は、高卒での大学進学率は、日本よりずっと低く、高校卒業時に、まだ将来何になりたいか分からない高校生は、大学に行かず、働いたり、海外旅行をしたりします。その代わり、将来、今の職業で自立をするのが難しくなったとか、人生の途中で、自分はどうしてもこの仕事に就きたいと思うと、やり直しが比較的容易にできるシステムになっています。
ユースセンター
すべての若者に開かれた余暇活動の場。現地では「出会いの場」と呼ばれています。活動内容はおしゃべり、相談、カウンセリング、宿題の手伝い、音楽、TVゲーム、ハイキング、イベント、映画、ボランティア活動、職業訓練、工芸、アート、スポーツなど多岐に渡り、職員であるユースワーカーもしくは施設の運営に携わる若者から構成される「若者運営委員会」により企画化されます。言うなれば、「若者たちがやりたいことを実現するところ」。健全育成、非行防止的な意味に加え、若者のコミュニティや社会への参加を促す場でもあるのです。
スタディサークル
余暇を何より重視するスウェーデンでは、それを充実させる活動体として、音楽活動や読書会、スポーツなど多種多様なテーマのスタディサークルが存在してます。900万人の国民のうち、300万人が何らかのスタディサークルなどの成人学習機関に参加していると言われ、その運営も民主的に行うこと担っています。この無数のスタディサークルが、スウェーデンの民主主義の根っこを支えているのです。さらに、学習サークルの運営は、約75%が税金で補助されているというので驚きですね。
若者団体・組織
フォレーニングと呼ばれる「アソシエーション:協会」が数多く存在するスウェーデン。様々な同好会や NGO・NPO活動も、非営利フォレーニングとして行われています。スタディサークルは趣味や余暇がメイン、フォレーニングは、どちらかというとより社会的なテーマのものが多いようです。また、若者たちはスタディサークルよりもフォレーニングで活動する傾向があります。
ムッレ-森の教室-
この学び場の最大の特徴は、ムッレという森の妖精が「自然を大切にしよう」というメッセージを持って登場すること。ムッレの語源は、スウェーデン語で土壌を意味する「Mullen」です。土は地球上のすべての命の根源であり、人間もまた土とつながっているのだということを伝えたいという願いがムッレの名前には込められています。ムッレは子どもと自然との橋渡し的存在で、時にはリーダーによる手人形やペープサートで登場し、子どもたちと遊び、歌を歌い、自然について語ってくれます。ファンタジーと現実の世界を自由に行き来できる発達段階にある5〜6歳児にとって、ムッレはスリルがあり想像力をかき立ててくれる存在なのです。
自然学校
スウェーデンの環境教育は、自然の中で楽しく遊びながら自然に興味を持ち、自然を好きになること、そして、エコロジーの理解の基盤を築き、自然感覚を育むことを目的にしています。継続的に五感を使って様々な生き物とふれあうことで子どもたちは自然感覚を身につけ、生き物は互いに依存しているというエコロジーの基本を体で学びます。そうすることで一緒に生きている他の生物や環境への気遣いと責任感を育んでいくのです。自然学校が各地にあり、野外・自然の中で授業をすると言った取り組みも盛んです。
\ さらにこんな体験も! /
専門研究者によるレクチャー
「スウェーデンの社会と教育」
到着初日に、コーディネーターの両角さんにお話しいただくことで、その後の視察での学びの効果が高まります。
レトロで美しい環境都市
ストックホルムをわいわいまち歩き
旧市街・ガムラスタン、ノーベル博物館、ストックホルム王宮、市場などを徒歩と公共交通機関でめぐります。
- Staff s-
現地をよく知るコーディネーターと、教育に専門性のある引率スタッフがいるから安心!
両角達平さん / Mr. Tatsuhei Morozumi
〈 現地コーディネーター 〉
スウェーデンの若者政策専門家/ストックホルム大学国際比較教育(修士)
スウェーデンの若者政策を専門とする長野育ち88年生まれの研究者。文教大学生活科学研究所(研究員)、駒澤大学(非常勤講師)、静岡県立大学 国際関係学研究科 グローバル・スタディーズ研究センター センター客員研究員。コンサル、調査研究、NPO支援などを軸にフリーランスで活躍中。
スウェーデン、ドイツに住んでいた経歴を持ち、視察コーディネート、通訳/翻訳といった仕事も手掛ける。最近は東京をベースにヨーロッパを往復する生活をしている。
*ブログTatsumaru Times|https://tatsumarutimes.com/
▼メッセージ
若い世代に限らず、日本では政治や社会がどうも自分事として捉えられないように感じる人が多いのではないでしょうか。私自身もそうです。きっと世の中ってそういうものなのかなと、思い始めた矢先に出逢ったのがスウェーデンでした。そこで目の当たりにした「社会」は、ぼくにとってあまりにも衝撃的でした。人が人でいれる社会が、スウェーデン社会です。この原風景をみたことが、再び信じられる社会を作りたいという私の想いに繋がっています。すばらしい旅を一緒に作りましょう。
武田緑 / Midori Takeda
〈 ツアーリーダー・サポートスタッフ 〉
2007年に一般社団法人コアプラスを設立して以来、国内外の教育視察企画を多数実施。日本の教育システムや最新の動向に関しても詳しい。教育コーディネーターとして教育課題の解決や、よりよい教育を創造を目指して多岐にわたって活動。これまで訪れた国は60カ国以上。
▼メッセージ
私は、子どもたちの今・ここと将来の幸せが保障され、民主的で持続可能な社会や世界をつくることにつながっていく教育・学びのあり方を探究し、日本で広げていきたいと考えて活動しています。 EDUTRIPでは他国の教育や社会システムを、教育や子どもに関わる人たちが学ぶ機会をつくっています。
この旅の経験を通して、日本の社会の現状を外から眺め、教育現場で具体的にできる取り組みを考え、次の一歩を踏み出すための力を得てもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。達平さんとともに、学び豊かな8日間をコーディネートできるよう力を尽くしたいと思います。
- EDUTRIPの
旅の特徴 -
参加者同士での振り返りや対話で
学びがグッと深まる。
EDUTRIPは、旅の最初のアイスブレイク、学びたいこと・旅の目的を確認/共有するワークから始まります。そして、その日のプログラムで感じたり考えたことを参加者同士で語り合う時間を大切にしています。
同じ場所を訪れ、話を聞いても、それぞれ感じることは違います。ましてや、EDUTRIPには教職員、学生、 NPOスタッフ、企業人など様々なバックグラウンドの方が参加します。それぞれの視点から見えたこと考えたことを分かち合うことで、旅での学びは2倍にも、3倍にもになります。
EDUTRIPは、
他には少ない視察中心型!
海外に教育を学びにいくプログラムとしては、1、2ヶ所だけ視察がついている「観光中心型」、特定のメソッドの習得を目指す「研修中心型」などがありますが、EDUTRIPのプログラムは「視察中心型」。多様な現場を訪ね、目で見て肌で感じます。比較して考えたり、その国の教育を総合的・多角的に捉えることができることが特徴です。
訪問先が多く割安なのに、
早割と、学割・教職員割の併用でさらにお安く。
「できるだけ安く行きたい!」「できるだけたくさん現場を見たい!」その両方のニーズにこたえられるのがEDUTRIPです。早割に加えて、現役の教職員の方にもご参加いただけるように、時期や価格を設定しています。さらに、これから多様な教育現場に出ていく学生さんにもやさしい料金設定に努めています。早割もあり、他の旅行会社が行う視察ツアーと比べて、低価格でご参加いただけます。
- 旅の行程 -
[ 7泊8日 ]2019年3月22日(金)〜3月30日(土)
※旅程は現地の事情により変更になることがあります。あらかじめご了承ください。
3月22日・金 / 23日・土(0日目 / 1日目)
・22日深夜に関西国際空港を出発(ドバイ乗り換え)
※成田からの乗り継ぎ便あり(応相談)
・23日お昼頃、ストックホルム/アーランダ空港着
・現地コーディネーターの達平さんによるレクチャー
・夕食交流会
3月24日・日(2日目)
・ストックホルム市街観光
(ガムラスタン地区・王宮・市場など)
・アイスブレイク
・旅の目的の確認/共有ワーク
3月25日・月(3日目)
・「小中一貫校」訪問
・「スタディサークル」訪問
・振り返り
3月26日・火(4日目)
・「高校」訪問
・「ユースセンター」訪問
・「若者団体」訪問
・振り返り
3月27日・水(5日目)
・「自然学校」訪問
・スタディサークル訪問
・「成人教育協会」訪問
・振り返り
3月28日・木(6日目)
・「ムッレ」訪問
・全体の振り返り
3月29日・金(7日目)
・午前中のんびり
・お昼過ぎにストックホルム/アーランダ空港を出発
(ドバイ経由で乗り換え)
3月30日・土(8日目)
・夕方頃、関西国際空港着〜解散
- 参加費用 について-
※キャンセルチャージは出発日の60日前から発生します。 ※早割の適用は先着10名様までとさせていただきます。
※教職員割の対象は小中高にお勤めの方、大学院生の方も学生割引対象です。
※含まれているもの:航空券・現地宿泊費・現地交通費・視察研修コーディネート費
※含まれていないもの:ご自宅と空港の往復交通費・現地での食費・お土産代・空港施設使用料・燃油サーチャージ
ー よりよい教育をつくりたいと願うあなたへ ー
春休み、教育観を広げにスウェーデンに出かけませんか?
春休み、教育観を広げにスウェーデンに出かけませんか?
【企画コーディネート・お問い合わせ先】
Demo |EDUTRIP事業部
( 旅行手配は(株)豊田旅行様 )