教育関係者のための学びの旅を企画してきたEDUTRIP。2026年の春は、北欧・スウェーデンを訪れます。

いま日本では、マイノリティへのバッシングや思想信条による分断が広がり、対話よりも同調が求められやすい中で
「人権」や「民主主義」といった言葉が揺らぎを見せているように感じます。

他者を尊重しながら自分の意見を表明すること、異なる立場の人と共に社会をつくること――
そうした力を、教育の現場からどう育んでいけるかは、一層重要なテーマになっているのではないでしょうか。

スウェーデンの福祉や平等を重視してきた社会の価値観は、教育にも反映されており、多様性を受けとめるインクルーシブな教育環境づくりが志向されています。国のカリキュラムに「民主主義を教えること」が明記され、子ども・若者たちが意見を言い、社会に対して影響力を高めていくことが推奨されています。また、性教育も義務化されており、民主主義や人権教育とも密接に関わる「自他を尊重して共に生きる市民」としての態度を育む基盤として位置づけられています。

この旅では、スウェーデンの人権・民主主義・多様性を支える教育のあり方を、学校訪問や現地の人たちとの対話を通して体感します。
違いを持つ人たちが共に幸せに生きられる社会づくりのヒントを、<教育>をキーワードに一緒に探してみませんか?

学校現場を訪問!授業見学と対話交流

大学まで教育費無償のスウェーデンですが、義務教育は9年間で、7歳〜15歳まで。年齢の小さな子どもには点数での評価、成績表がなく、スウェーデンの子どもたちが初めて成績表をもらうのは中学校の2年生になってから。ナショナルカリキュラムには「民主主義を教える」というミッションが盛り込まれ、子どもたちは権利の主体として、学習においても、どこで・何を・どのように学ぶかなど、自分の影響力を高めていきます。他にも、生徒会や給食委員会など様々な場面で子どもの参加・意見表明が学校運営の中で当たり前になっています。今回は授業見学に加え、先生や子どもたちとの対話の時間を持つ予定です。

ユースセンター (若者の居場所) を訪問

ユースセンターは、すべての若者に開かれた余暇活動の場。現地では「出会いの場」と呼ばれています。活動内容はおしゃべり、相談、カウンセリング、宿題の手伝い、音楽、TVゲーム、ハイキング、イベント、映画、ボランティア活動、職業訓練、工芸、アート、スポーツなど多岐に渡り、職員であるユースワーカーもしくは施設の運営に携わる若者から構成される「若者運営委員会」により企画化されます。言うなれば、「若者たちがやりたいことを実現するところ」。健全育成、非行防止的な意味に加え、若者のコミュニティや社会への参加を促す場でもあるのです。

包括的性教育の専門機関を訪問

スウェーデンでは1955年に学校での性教育が世界で初めて義務化されました。スウェーデンにおいて性教育は人権教育として位置づけられており、「保健・生物」の科目だけでなく、「民主主義的教育」「人権教育」「ジェンダー平等教育」「多様性を受けとめる教育」と密接にかかわるものとして重視されています。対話や共感を重視する文化が形成され、ジェンダー平等や人権意識が根付き、移民やLGBTQ+など多様なバックグラウンドの人々にも配慮した社会作りを支えるヒントを、スウェーデンの性教育に学びます。 

森で遊ぼう!現地の野外教育を体感

スウェーデンは自然との共生が進む環境政策の先進国でもあります。人々のライフスタイルも自然ととても調和的で、保育や教育の現場でも、野外での活動がたくさん行われます。自然享受権という権利があり、自生するベリーやきのこは誰が採ってもよく、自然の恩恵はみんなで分かち合うことが前提になっています。今回は湖のほとりの焚き火ができるスペースで、自然の中でのフィーカ(コーヒータイム+コミュニケーション)を楽しみつつ、現地の学校で行われている野外教育のアクティビティも体験します。

観光やフリータイムも楽しめます!

ストックホルムは、水と緑に囲まれた美しい都市で、歴史とモダンが融合しています。旧市街ガムラスタンでは、中世の石畳の街並みと壮大な王宮が見られ、ヴァーサ博物館では17世紀の沈没船が展示されています。市庁舎はスウェーデン建築の名作で、ノーベル賞の晩餐会が開かれる場所。アート好きには、地下鉄駅が美術館のようにデザインされており、移動中も楽しめる点が魅力です。お土産に北欧ならではのデザインの雑貨を探すのも楽しいです。

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リンデル佐藤良子さん / Lindel Sato Ryoko 
〈 現地コーディネーター 〉

 福島県出身。2007年に結婚に伴いストックホルムに移住。 執筆や講演のほか、視察コーディネーターやガイド、翻訳・通訳などを生業としている。 元県立高校の教員(地歴公民科)。
合わせて4人の子育てをしながら大学院で学ぶなど、スウェーデン社会の恩恵にあずかりつつ、社会を体験、観察し続ける。 
 2021年に翻訳出版(共訳)した、スウェーデンの中学高校で使用される民主主義の指南書「政治について話そう!」が話題となり、全国メディアにも取り上げられる。 現在は教員免許の書き換えのため、大学で政治学を履修中。教育学修士(国際・比較教育/ストックホルム大学)

武田緑 / Midori Takeda 
〈 サポートスタッフ|ツアー責任者 〉

1985年生まれ。Demo代表 / 学校DE&Iコンサルタント。学校における【DE&I(多様性・公正・包摂)】をテーマに、研修・講演・執筆、ワークショップやイベントの企画運営、学校現場や教職員への伴走サポート、教育運動づくり等に取り組んでいる。

これまでに国内外の教育視察企画を多数実施。日本の教育システムや最新の動向に関しても詳しい。教育コーディネーターとして教育課題の解決や、よりよい教育を創造を目指して多岐にわたって活動。訪れた国は60カ国以上。

吉川寛 / Hiro Yoshikawa 
〈 サポートスタッフ 〉

1989年生まれ。Demoスタッフ。性の多様性やジェンダー平等を切り口とした人権講演・授業・研修・執筆や啓発活動に取り組んでいる。また、教育現場と性の多様性を主な領域とした、違いを越えてつながる対話や相互理解の企画運営に取り組む『tomoni.』共同代表としても活動。人権としての性教育分野を中心に、DE&Iの観点を土台とした教育活動や環境づくりの探求を続けている。

参加者同士での対話で学びが深まる。
思いを共有できる仲間ができる。

EDUTRIPは、旅の最初のアイスブレイク、学びたいこと・旅の目的を確認/共有するワークから始まります。そして、その日のプログラムで感じたり考えたことを参加者同士で語り合う時間を大切にしています。

同じ場所を訪れ、話を聞いても、それぞれ感じることは違います。ましてや、参加者は、教職員、学生、 NPOスタッフ、企業人、中高生など多様。
それぞれの視点を分かち合うことで、旅での学びは2倍にも、3倍にもになります。

割安な価格設定に加え、早割&学割 / 教職員割の併用でさらにお安く!

「できるだけ安く行きたい!」「できるだけたくさん学びたい!」その両方のニーズにこたえられるのがEDUTRIPです。早割に加えて、現役の教職員の方にもご参加いただけるように、NPO法人School Voice Project との連携により「フキダシ登録者割引」「エンタクメンバー割引」を設けています。
さらに、これからの社会や教育をつくっていく学生さんの方にもご参加いただけるよう、可能な範囲でやさしい料金設定に努めています。他の旅行会社が行うツアーと比べて、低価格でご参加いただけます。

 6泊7日 ]2026年3月26日(木)〜4月1日(水)
※詳しい旅程は調整中です。下記から変更になる可能性もあります。あらかじめご了承ください。

DAY1|3月26日(水)

・早朝、関西国際空港に集合〜空路、経由地である北京へ(9:00発)
航空機を乗り継ぎ、スウェーデンの首都ストックホルムへ(16:30着)
・スタートミーティング(アイスブレイク&オリエンテーション)
(ストックホルム・ホテル泊)

 

DAY2|3月27日(金)

・学校訪問①
・ユースセンター訪問
(ストックホルム・ホテル泊)

DAY3|3月28日(土)

・森の中でのプログラム(フィーカ・野外教育体験)
(ストックホルム・ホテル泊)

DAY4|3月29日(日)

・自由行動
(ストックホルム・ホテル泊)

DAY5|3月30日(月)

・包括的性教育の専門機関を訪問
・学校訪問②
(ストックホルム・ホテル泊)

DAY6|3月31日(火)

・最終振り返り
・自由時間(各自観光・ショッピングなど)
・空路、経由地である北京へ
(ストックホルム・ホテル泊)

 

DAY7|4月1日(水)

航空機を乗り継いで空路、関西国際空港へ(20:30着)
・着後、解散

【本ツアー概要(再掲)】
・日程:2026年3月26日〜4月1日
・申込〆切:2026年2月14日(早割適用を希望の場合は12月26日)
・参加費:398,000円〜528,000円
・最少催行人数:8名
・定員:18名
・受注型企画旅行
 企画コーディネート:Demo
 手配先旅行会社:豊田旅行
 協力:NPO法人 School Voice Project

【お申込み・お支払いについて】
・ツアー代金に含まれるもの:往復航空券(関西国際発着)、ホテル代(ツインルーム・2名ー室で利用 / 個室希望の場合は別途費用がかかります)、現地での朝食代金、現地交通費、企画料
・ツアー代金に含まれないもの:関西国際空港までの交通費、現地での昼食・夕食代金(行程の都合上、こちらで手配し現金徴収させていただく場合があります)、お土産代、燃油サーチャージ・空港税(変動しますが、10月20日現在で33,590円です
・まずは以下のリンクからお申し込みエントリーのうえ、参加費の一部(3万円)をお振込ください。(なお申込金は今回の企画料の一部として充当いたします)

【早割について】
・12月26日までに、申込フォームにエントリーのうえ、申込金として参加費の一部(3万円)を下記の口座にお振込みください。なお申込金は今回の企画料の一部として充当させていただきます。

▼振込先口座:三菱UFJ銀行 / 京都支店(店番号431) / 普通 3951108 / 豊田旅行 (トヨダリョコウ トヨダアキラ)
※フォームでのエントリーだけでは早割適用になりませんのでご注意ください。
※残存期間が6ヶ月以上のパスポートが必要です。パスポートコピーのデータ提出がない場合は早割適用が不可となります。

【フキダシ登録者割について】
・「フキダシ」は、本ツアーの協力団体であるNPO法人School Voice Project が運営している現職の教職員の方を対象としたWEBアンケートサイトです。以下に当てはまる方は登録可能です。申込時点で登録済みであれば割引適用となります。➡︎ 登録はこちら

▼「フキダシ」登録対象は?
小学校~高校年齢の児童・生徒を対象とする、学校教育法に位置づく制度内の学校で働く教員及び職員です。教員だけでなく、事務職員、用務員、給食調理員、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、スクールサポートスタッフ、ICT支援員など、学校で働くさまざまな職種の方(非常勤も含む)が登録できます。教育委員会へ出向中の方や休職中(産育休・病休・日本人学校やJICA派遣・大学院在学等)の方も登録可能です。

【エンタクメンバー割について】
・「エンタク」は、本ツアーの協力団体であるNPO法人School Voice Project が運営している教職員と学校現場を応援する市民の方を対象としたオンラインコミュニティです。趣旨や注意事項等をご確認のうえ、よろしければご入会ください。
※お申込み時点で入会済み、且つツアー出発時点で入会から2ヶ月以上経過している場合に限り、割引適用となります。➡︎ 登録はこちら

【学割について】
・大学生、大学院生で25歳以下の方が学割対象となります。

【キャンセル規定】
・2025年12月27日〜46日前・・・30,000円(申込金を充当)
・旅行開始の45日前より31日前まで・・・50,000円
・旅行開始の30日前より14日前まで・・・100,000円
・旅行開始の13日前より前々日まで・・・150,000円
・旅行開始の前日以降・・・旅費の全額

【その他】
・ツアー参加にあたって、配慮や調整が必要なことがある場合、気軽にご相談ください。

【企画コーディネート・お問い合わせ先】
Demo |EDUTRIP事業部 -  旅行手配:(株)豊田旅行 –

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